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特定技能の在留資格を取得するには、原則として「日本語試験」と「技能試験」のどちらにも合格しなければなりません。
特定技能試験で確認されるのは、日本で働くために必要な日本語力と、各分野で求められる基礎的な実務知識です。介護・外食・宿泊など、受験する分野によって試験内容や実施方法は異なります。
ただ、「実際にどのような問題が出るのか」「難易度はどれくらいか」「未経験でも合格を目指せるのか」は、初めて調べる方にとってわかりにくい部分でしょう。
この記事では、特定技能試験の試験形式、日本語試験と技能試験の違い、分野別の出題例、難易度や対策方法まで順番に解説します。
特定技能試験とは
特定技能試験とは、「特定技能」の在留資格を取得するために必要な試験のことです。
特定技能制度は、日本国内で人手不足が深刻な産業分野において、一定の専門性や技能を持ち、即戦力として働ける外国人材を受け入れるために設けられました。
特定技能試験で確認されるのは、主に次の2点です。
- 日本語を理解し、日常生活や職場でコミュニケーションできる力
- 各分野で必要となる基礎的な技能や知識
基本的には、日本語試験と技能試験のどちらにも合格しなければなりませんが、技能実習2号を良好に修了している場合は、一部の試験が免除されます。
また、特定技能には介護・建設・宿泊・外食など複数の産業分野があり、分野ごとに出題範囲や求められる知識は異なります。受験を考えている場合は、まず希望する分野の試験内容や実施情報を確認しておきましょう。

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特定技能試験の試験形式
それぞれの試験形式は、日本語試験(JLPT・JFT-Basic)・技能試験で異なります。
JLPTはマークシート方式で実施される一方、JFT-Basicや多くの技能試験では、パソコンを使用するCBT方式が採用されています。ただし、技能試験は分野によって実施形式が異なり、ペーパーテスト方式で行われるケースも見られます。
技能試験は選択式問題が中心で、現場で必要な知識や判断力を確認する内容が出題されます。主な特徴を以下の表にまとめました。
| 試験 | 主な形式 | 特徴 | |
| 日本語試験 | JLPT | マークシート方式 | 日本語の知識・理解力を測る |
| JFT-Basic | CBT方式 | 実用的な日本語力を測る | |
| 技能試験 | CBT方式が多い | 分野別の実務知識・判断力を確認 | |
分野によっては日本国内だけでなく海外でも試験が行われます。試験日程や実施国、申し込み方法は各試験実施団体の公式サイトで確認しておきましょう。
日本語試験の種類(JLPT・JFT-Basic)
特定技能の日本語試験は、「JLPT(日本語能力試験)」と「JFT-Basic(国際交流基金日本語基礎テスト)」の主に2種類です。
どちらも日本で働くために必要な日本語能力を確認する試験ですが、目的や出題傾向は異なります。まずは、両者の違いを整理します。
| 項目 | JLPT | JFT-Basic |
| 目的 | 日本語能力の評価 | 生活・就労の基礎確認 |
| 内容 | 言語知識(語彙・文法)・読解・聴解 | 文字・語彙・会話と表現・聴解・読解 |
| 特徴 | 日本語能力を総合的に測る | 生活場面で使う日本語を重視 |
ここからは、JLPTとJFT-Basicそれぞれの出題内容を確認していきましょう。
JLPTの出題内容
JLPTは、日本語の知識や理解力を総合的に測る試験です。
出題範囲は、言語知識(語彙・文法)、読解、聴解です。例えば、短い文章を読んで内容を理解したり、日常会話や指示を聞き取ったりする問題などが出題されます。
また、レベルによって試験セクションの分かれ方や試験時間は異なります。
JLPTは、単語や文法を覚えるだけでなく、実際の場面で使われる日本語を正しく理解できるようにしておくことが求められるので、文章や会話の流れをつかむ練習もしておくとよいでしょう。
問題例は公式サイトでも公開されています。
▶問題例に挑戦しよう | 日本語能力試験 JLPT
JLPT試験については、こちらの記事も参考にしてください。
JFT-Basicの出題内容
JFT-Basicは、実際の生活や就労場面で日本語を使えるかを重視する試験です。出題範囲は、文字・語彙・会話と表現・聴解・読解です。
具体的には、買い物や職場での会話を聞き取ったり、メールなどの短い文章を読んで内容を理解する問題が出題されます。
JFT-Basicは、生活場面で使われる日本語をどの程度理解できるかに重点を置いています。そのため、文法や語彙の知識だけでなく、実際の場面で意味を読み取る力も求められます。
問題例は、公式サイトで確認できます。
▶第一問|JFT-Basic 国際交流基金日本語基礎テスト
JFT-Basicについては、こちらの記事も参考にしてください。

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【分野別】技能試験の内容
技能試験では、介護では利用者支援や介助、外食業では衛生管理や接客、宿泊分野ではフロント対応などが出題範囲に含まれます。
特定技能には複数の産業分野があるため、ここでは代表的な分野の主な試験内容を表にまとめました。
| 分野 | 主な試験内容 |
| 介護 | 介助、生活支援、介護の基本、介護日本語 |
| 外食業 | 衛生管理、飲食物調理、接客全般 |
| 宿泊 | フロント、接客、レストランサービス、安全衛生 |
| 農業 | 耕種農業、畜産農業 |
| 飲食料品製造業 | 食品衛生、製造工程、安全管理 |
表にある内容はあくまで一例であり、実際の出題範囲や試験形式は分野・実施団体によって異なります。分野は違っても、安全衛生や作業手順、事故防止、状況に応じた判断力などは多くの試験で重視されます。
「現場でどのように対応するか」を考える問題が出題されやすい点も特徴です。
ここからは、介護・外食・宿泊について詳しく解説します。
介護分野(介助・生活支援・記録)
介護分野では、利用者支援・介助・生活支援・記録作成など、介護現場で必要な知識や判断力が問われます。
例えば、以下のような問題です。
| 例題1 自己決定を支援する上で把握すべき内容として、適切なものを1つ選びなさい。 1 家族の意向2 介護を必要とする人の希望3 医師の判断4 経済状況 正答:2 (出典:厚生労働省|「介護技能評価試験 サンプル問題」P2) |
この問題では「家族の意向」を選びたくなるかもしれませんが、介護分野では本人の意思を尊重する「自己決定支援」の考え方が大切にされています。
単なる介助技術だけでなく、利用者の尊厳や意思決定を支える視点も押さえておきたいところです。
なお、介護分野では、JFT-BasicまたはJLPT N4以上に加えて、介護現場で必要な日本語能力を確認する「介護日本語評価試験」も求められます。介護分野を希望する場合は、「介護技能評価試験」とあわせて確認しておきましょう。
(参照:厚生労働省|介護分野における特定技能外国人の受入れについて)
外食業分野(接客・衛生管理・調理)
外食業分野では、接客・衛生管理・調理など、飲食店運営に必要な基礎知識が問われます。食品衛生に関する知識に加えて、あいさつ、笑顔、身だしなみ、お辞儀、配膳時の注意など、接客の基本動作も学習範囲に含まれます。
試験は学科試験と実技試験で構成されており、学科試験では「衛生管理」「飲食物調理」「接客全般」に関する問題が出題されます。
実技試験では、図やイラストをもとに、正しい対応や作業計画を判断する問題などが出題されます。
また、異物混入などのトラブルが起きた際には、店舗のルールに沿って責任者へ報告し、お客様に適切に対応することも求められます。
外食業分野では単に用語を覚えるだけでなく、実際の店舗で「どのように接客するか」「衛生面やトラブルにどう対応するか」をイメージしながら対策する必要があります。
試験の実施状況や申し込み可否は変更される場合があるため、必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
▶OTAFF 一般社団法人外国人食品産業技能評価機構
宿泊分野(フロント・接客対応)
宿泊分野では、フロントでのチェックイン対応や接客サービスなど、宿泊施設で働くうえでの知識が扱われます。
出題範囲には、フロント業務だけでなく、接客業務、レストランサービス、広報・企画、安全衛生や施設管理に関する基礎知識も含まれます。
学科試験では、宿泊業務に関する知識が問われ、実技試験では、宿泊施設の従業員として状況に応じた適切な対応ができるかを確認します。
また、宿泊分野では業務知識に加えて、日本ならではの接客表現にも慣れておかなければいけません。例えば、敬語を使った案内やクレーム時の受け答えなどは、日常会話とは少し違う言い回しが求められることがあります。
そのため、フロント業務の流れだけでなく、お客様対応やトラブル時の対応を具体的にイメージしながら学習を進めることが大切になります。
学習用テキストは宿泊業技能試験センターから確認できます。
▶一般社団法人 宿泊業技能試験センター | 一般社団法人 宿泊業技能試験センター
特定技能試験の難易度
特定技能試験の難易度は日本語試験と技能試験で異なるため、それぞれの特徴を押さえておきましょう。
日本語試験の難易度(N4・A2相当)
特定技能で求められる日本語レベルは、JLPT N4またはJFT-Basic A2相当です。
N4は、基本的な日本語を理解できるレベルにあたります。日常的な場面で、ややゆっくり話される会話であれば内容を理解でき、基本的な文章も読み取れる程度が目安です。
JFT-BasicのA2レベルは、買い物や仕事など身近な場面でよく使われる表現を理解し、簡単なやり取りができるレベルとされています。
技能試験の難易度
技能試験の難易度は、受験する分野や試験回によって変わります。
特定技能1号では、各分野で即戦力として働くために必要な知識や技能が問われ、比較的合格率が高い分野もあるものの、出題範囲や問題の傾向は分野ごとに異なるため、事前の対策は欠かせません。
一方、特定技能2号では、1号よりも熟練した技能や実務経験が求められるため、一般的には1号よりも取得のハードルは高いと考えられます。
また、試験は分野によって日本国内だけでなく海外で実施される場合もあり、実施国や開催回によって合格率が変動する点にも注意が必要です。
未経験でも合格可能か
特定技能制度では、技能実習の経験がない人でも、日本語試験と技能試験に合格すれば特定技能1号を目指すことが可能です。
ただし、未経験者の場合、業務経験そのものよりも、問題文に出てくる専門用語や現場対応のイメージでつまずくかもしれません。
外食業であれば衛生管理や接客時の対応、介護分野であれば利用者への声かけや支援の考え方など、現場を知らないとイメージしにくい内容もあります。
各分野の公式教材には、接客・衛生管理・介助・予約対応など、実際の業務に関する用語や場面が多く含まれているため、事前に確認しておくとよいでしょう。

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特定技能試験に合格するためのポイントと対策
特定技能試験では、問題文の意味を読み取り、現場でどう動くかをイメージする力が確認されます。
ここでは、受験前に押さえておきたい対策のポイントを紹介します。
専門用語や業務用語に慣れる
技能試験では、介護・宿泊・外食など、分野ごとの専門用語や現場表現が問題文に使われます。
具体的には、宿泊分野では「チェックイン」「予約管理」、外食分野では「衛生管理」「異物混入」など、実際の現場で使われる言葉を理解しておく必要があります。
公式教材や学習用テキストを使いながら、用語だけでなく業務内容とセットで覚えていくと、問題文の意味をつかみやすくなります。
受験分野ごとの対策を行う
特定技能試験は、分野によって出題範囲や試験内容が異なります。そのため、まずは自分が受験する分野の公式サイトを確認し、サンプル問題や学習教材に目を通しておくとよいでしょう。
採用する企業側も、候補者がどの分野の試験に合格しているのか、業務内容と試験分野が合っているのかを確認しておく必要があります。
技能試験の対策では、サンプル問題を一度解いてみて、間違えた問題の解説や関連する教材の内容を確認することも大切です。ただ答えを覚えるのではなく、「なぜその対応が適切なのか」まで理解できると、現場判断を問う問題にも対応しやすくなります。
また、試験日程や受験条件は分野・実施国によって異なりますので、申し込み前に、公式サイトでチェックしておくと安心です。
まとめ|特定技能人材の採用・支援は『アイデムグローバル』へ
特定技能試験は、日本で働くために必要な日本語力と、各分野の実務知識を確認するための試験です。日本語試験では日常生活や職場で使う日本語能力を、技能試験では現場で必要な知識や判断力を測ります。
分野ごとにつまずきやすいポイントも異なるため、受験する分野の出題傾向を把握したうえで対策することが合格への近道です。
アイデムグローバルでは、特定技能人材4,600名以上の支援実績(2026年4月30日現在)をもとに、採用支援から定着支援まで幅広くサポートしています。
特定技能外国人の採用を検討している企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。
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