登録支援機関を選ぶ8つのポイントと費用の相場について

外国人労働者を受け入れるにあたって必要な業務や支援を委託できる「登録支援機関」は、機関によってサポート内容や費用が大きく異なります。自社に合った支援機関を選ばなければ、必要なサポートを受けられないこともあるため、慎重に選ぶ必要があります。

この記事では、登録支援機関を選ぶ8つのポイントについて解説します。また、登録支援業者の費用相場についてもまとめました。

外国人の雇用を検討している方は、ぜひご参考ください。

登録支援機関に委託するメリットは?

登録支援機関を選ぶポイントの前に、登録支援機関のメリットについておさらいしておきましょう。大きなメリットは下記の2つです。

  • 支援業務に割く労力を減らすことができる
  • 外国人労働者が働きやすい環境を提供できる

支援業務に割く労力を減らすことができる

外国人労働者の受け入れでは、書類の作成や各種手続きなど、幅広い支援業務をおこなわければなりません。これらを自社で対応するとなると、支援業務の内容を頭に入れるところから始まり、労力がかかってしまいます。

登録支援機関に委託することで、これらの支援業務に割くリソースをカットし、必要な部分に人員を配置することができるようになります。

外国人労働者が働きやすい環境を提供できる

慣れない日本で働く外国人労働者にとって、職場環境が良いかどうかは重要なポイントです。

登録支援機関という第三者が介入することにより、環境の改善がしやすかったり、悩みを相談しやすかったりと、外国人労働者にとって働きやすい環境が作りやすくなります。

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登録支援機関を選ぶ8つのポイント

登録支援機関を選ぶ際は、下記の8つに注目しましょう。

1. ライセンス登録されているか
2. 支援の実績があるか
3. 採用を検討している国のサポートに対応しているか
4. 人材紹介からの一括対応か
5. 協議会に加入しているか
6. 登録支援機関の所在地はどこか
7. フォローが充実しているか
8. 費用は妥当か

ライセンス登録されているか

まず第一に、正式な登録支援機関であることを確認するため、ライセンス登録がされているかどうかを確認しましょう。

出入国在留管理庁の「登録支援機関登録簿」からデータをダウンロードし、その中に対象の登録支援機関が記載されていれば問題ありません。

支援の実績があるか

これまでにどのような企業やどの国籍の外国人労働者を支援してきたのか、その数はどのくらいか、といった支援の実績も重要です。HPを確認し、支援実績を事前に調査しておきましょう。

この際、自社の業種の実績があるかも忘れずにチェックしておきましょう。

採用を検討している国のサポートに対応しているか

登録支援機関は複数の言語サポートができるケースがほとんどですが、言語や数は支援機関によって異なるため、採用を検討している国のサポートに対応しているかどうかは事前に確認しておく必要があります。

支援機関のHPで確認できるケースが多い他、『登録支援機関登録簿』でも確認することができます。

人材紹介からの一括対応か

登録支援機関の中には、人材紹介サービスも併せて提供しているところがあります。

人材紹介からのワンストップ対応だと、手続きや費用の負担を減らすことができるほか、担当者とのコミュニケーションが取りやすく外国人労働者にとっても良い環境が作りやすくなるというメリットも。

知り合いの行政書士に登録支援機関としての役割を依頼しているなどの場合を除いては、人材紹介も行なっている登録支援機関に委託することをおすすめします。

協議会に加入しているか

協議会とは、特定技能制度の適切な運用のために特定技能の分野ごとに設置されているもので、制度の周知や地域差の調整などの役割があります。

分野によっては、企業だけでなく登録支援機関も協議会への加入が必要な場合があるため、採用を検討している分野の協議会に加入しているかどうかを確認しておきましょう。

以下の分野は、登録支援機関も協議会へ加入する必要があります。

  • 工業製品製造業(任意)
  • 建設
  • 造船・舶用工業
  • 自動車整備
  • 航空
  • 宿泊
  • 飲食料品製造業
  • 外食業

このほかの分野は、加入義務がありません。

登録支援機関の所在地はどこか

登録支援機関の所在地は、採用する箇所に近いところを選びましょう。支援機関の方が地域に根ざしたサポートを受けやすくなります。

フォローが充実しているか

手続きなどで困った時のサポートや、環境改善のためのアドバイスといったフォローが充実しているかどうかも、登録支援機関選びのポイントとして押さえておきましょう。

特に初めて外国人雇用を進める際は、わからないことが起きたときにスピード感を持って対応してくれるかどうかは重要なポイントです。

費用は妥当か

登録支援機関に支払う費用は、特定技能外国人1人あたり月3万円程度が平均です。これを目安に妥当な金額かをチェックしましょう。

費用については次の見出しで詳しく解説します。

登録支援機関にかかる費用の相場

登録支援機関を選ぶ際の要素として、相場と比べて費用が妥当かというポイントがあります。

出入国在留管理庁による令和4年の調査によると、支援委託料が月額設定の場合、特定技能外国人1人あたりにかかる平均金額は28,386円です。

また、支援項目ごとに費用を支払う場合の相場は以下の通りとなっています。

支援項目支援委託料の相場
事前ガイダンス2〜6万円/1回
出入国時する際の送迎1〜3万円/1回
生活オリエンテーション2〜8万円/1回
定期面談1〜2万円/1回
トラブルや苦情対応の支援1〜2万円/1回
同行が必要な支援5千〜3万円/1時間あたり

登録支援機関にかかる費用については、下記の記事でも詳しく解説しています。

登録支援機関の委託にかかる費用は?内容や注意点、自社支援の方法も

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まとめ

登録支援機関を選ぶ際は、次の8つの項目をチェックしましょう。

1. ライセンス登録されているか
2. 支援の実績があるか
3. 採用を検討している国のサポートに対応しているか
4. 人材紹介からの一括対応か
5. 協議会に加入しているか
6. 登録支援機関の所在地はどこか
7. フォローが充実しているか
8. 費用は妥当か

登録支援機関を利用しなくても外国人労働者の受け入れを進めることは可能ですが、企業の受け入れ体制を整え、外国人労働者の働きやすい環境を作るには、ノウハウを培った登録支援機関への委託がやはりおすすめです。

登録支援機関によって支援の質が大きく変わるため、支援機関選びでは今回ご紹介したポイントをご参考ください。